95%以上の若手技術者に不足している最重要スキル

文章を書くのが苦手

若手技術者に欠けている最重要スキルと言ったら何でしょうか。

仕事を進める上での専門知識でしょうか?

チーム連携プレイに重要な、”報・連・相”に基づいたコミュニケーション能力でしょうか?

仕事に対する積極的な取り組み姿勢でしょうか?

それとも、最近技術者にも頻繁に要求される顧客目線でしょうか?

実はどれも正解です。

が、上述した3点の基礎となっている最重要のベーススキルがあります。

そして、このベーススキルは常に製造業の技術者は軽視、もしくはスキルの存在にさえ気が付かない場合もあります。

この極めて重要なスキルというのは、

 

 

「文章作成能力」

 

 

です。

出張報告書、議事録といった簡易文章から、研究レポート、技術報告書、学術論文といった文章に至るまですべてを包括する意味での文章作成能力です。

文章を書けるという能力だけが重要なのではありません。文章作成能力の向上によって得られるベーススキルがとても重要なのです。

実は、文章作成能力を徹底的に鍛えることで論理的思考力がみにつきます。その結果として「文章作成能力という”書く力”」だけでなく、

「情報収集能力につながる”聴く力”」

「交渉力につながる”話す力”」

という別の力もついてきます。
これらすべての力がつくことで、最初に述べた最重要スキルをみにつけることができるのです。

 

巷には様々な「論理的思考法」、「ロジカルシンキング」というものを看板に掲げる書籍やセミナーがありますが、どれも手段の域を出ていません。

 

論理的思考力を最も効率よくみにつけるには

「文章作成能力が最も重要である」

ということを是非認識していただければと思います。

技術者育成研究所では、若手技術者、そして技術者指導者の両方に対して「文章作成能力」のスキルアップを目指すプログラムを取り入れています。

文章作成能力というと、少し敷居が高いイメージがあるかもしれません。

そのため、文章作成に慣れていない方でも取り組みやすいよう、プログラムは大きく分けて2つのステップからなっています。
最初のステップは、技術報告書を題材に文章の基本構造を理解することです。

 

報告書の根幹ともいうべき4つの柱を中心に、主な報告書の構造をご説明していきます。

これは、新人/若手技術者育成プログラムにも導入されている内容です。

文章作成能力というと、「て、に、を、は」といった国語の基礎から入り、と考えるのが一般的ですが、成人してからこのような事を学びなおそうという方は少数派です。

そこで、技術者育成プログラムでは細かいところからではなく、あえて大構造から入っていきます。

最初に大きな構造を理解することで、大まかな骨組みを理解でき、とっかかりが得やすくなります。

次のステップは、それをひたすら「実戦で使う」ということです。

文章作成能力というのは数をこなすしかありません。

一般的な研修プログラムでは、演習という名目で、当事者意識を持ちにくいような例題で練習するケースもあるようですが、当の本人がその報告書を作成する意味合いを理解していなければ課題に真剣に取り組むことができません。

継続アフターフォロー契約をいただいた場合、機密保持契約を結んだうえで、実際の職場で発生している実業務を題材に技術報告書を作成するという作業を落とし込むようコンサルティングしていきます。

当然ながら、実業務に関連することであれば作成者本人も当事者意識を持って文章作成に取り組めるというのが1点、もう1点は作成された報告書はそのまま職場の貴重な記録媒体の成果物としてその存在価値が見出されるということです。

そして、ここでもう一つ重要なのが、作成された文章を添削するということ。

 

 

文章作成者の視点はどうしても主観的になってしまうため、客観的かつ的確に文章作成の指導ができる指導者も不可欠です。

 

そのため、若手技術者育成プログラムでは、文章作成能力について、指導者側の指導も行います。

 

これは、文章添削について客観的かつ的確な助言を与えるためには、指導者側もそれ相応の文章作成能力をつける必要があるためです。
プログラム中では、添削時のポイントも説明します。

 

 

 

以上のように、技術者育成プログラムで技術報告書の基本構造を学んでいただき、技術者育成コンサルティングで実業務への報告書作成業務の落とし込みを推進していきます。

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