第29回 景気後退局面で技術者育成に取り組む予算がない 日刊工業新聞「機械設計」連載
公開日: 2025年12月12日 | 最終更新日: 2025年12月12日

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日刊工業新聞社の月刊誌である機械設計で、
若手技術者戦力化のワンポイント
という題目の連載の記事が2026年1月号に掲載されました。
題目は、
景気後退局面で技術者育成に取り組む予算がない
です。
製造業企業で深刻なのは人手不足ではなく”人材不足”
少子高齢化の影響もあり、人手不足という単語をよく聴くと思います。
これ自体は間違いなく大きな社会的課題です。
一方で、製造業企業で見てみると、特に技術者(技術職)は必ずしも人手不足ではありません。
実際、理系学生で若くても就職先が見つからない方は今でも多くいます。
その理由は、製造業企業が技術力の根幹を将来担う若手技術者を欲しているからであり、
若ければいいので、とりあえず人手として欲しいというわけにはいかないからです。
特にニーズが高いのが”能動的に育つ若手技術者”です。
しかし、このような自己成長の能力を有する若手技術者は多くの業界で引手数多であり、
簡単に雇うことは難しく、場合によっては常にヘッドハンターが狙っているような状況です。
やはりある程度、自社で技術者育成を通じて育てるというコンセプトを持たなければ、
企業組織として生き残れない時代になっているとも言えます。
景気後退による予算削減で技術者育成をやめる”企業に先は無い”と若手技術者に見限られる時代
では企業組織が能動的に育つような優秀な若手技術者に選んでもらうためには何が必要なのでしょうか。
給与でしょうか?福利厚生などの待遇でしょうか?
もちろんそれらは重要です。
しかし、優秀な若手技術者が最も重視しているのは、
「自分はここにいて成長できるか」
です。
優秀な若手技術者ほどそのようなことを考えることを念頭に置けば、
例えば景気後退局面になったというだけですぐに技術者育成に対する取り組みをやめる、
または後退させるという企業をあえて選ぶ理由は有りません。
成長できる環境を求め、すぐに(転職)活動を開始するでしょう。
景気後退局面だから技術者育成を縮小する、やめるといった企業は、
自らが成長する機会を与えないだろうとみなされてしまう可能性があるのです。
しかし、無い袖は振れない。
このような厳しい環境であったとしても、
技術者育成の取り組みはできます。
今回の連載では、事業的に厳しい状況であってもできることにスポットを当て、
その取り組みの概要をご紹介しています。
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