新年のご挨拶 令和六年

新年の挨拶

 

 

FRP Consultant 株式会社技術者育成事業 ( 技術者育成研究所 )のHPをご覧の皆様におかれましても素晴らしい新年をお迎えと存じます。

 

 

昨年は当社にとって比較的静かな一年となりました。

 

 

業種による違いはあるかもしれませんが、不安の増大する将来に向けて備えるという企業姿勢を感じています。

 

 

 

まさに動より静という印象です。

 

 

 

その一方で技術者育成という観点で俯瞰的にみると、状況は厳しさを増していると感じます。

 

 

 

 

その主たる原因の一つが、若手技術者の離職です。

 

 

 

絶対数や率の話をしたいのではありません。

 

 

若年層が急激に減少し、中年、壮年の技術者の比率が相対的に大きくなりがちな状況にあります。

 

 

 

企業は代謝を早めたいものの、

若手技術者の採用が困難な現状にあって今までの延長戦のようなやり方では、

従業員の絶対数が減るという結果にしか結び付きません。

 

 

 

このような環境においてものをいうのが、

 

 

「技術者の普遍的スキル」

 

 

です。

 

 

今や中年、壮年の技術者こそが、基本スキルを有するか否かが企業の技術戦略の勝負の分かれ目になりつつあります。

 

 

 

若手技術者はそんな簡単に採用できず、

しかも不安やそれによって生じる見切りからの離職が増加傾向にある今、

中堅以上の技術者もキャリアプランを本気で考えなくてはいけない時代になっています。

 

 

 

企業も、年齢に応じた管理職としての役回りを求めるやり方だけでは行き詰まります。

 

 

 

普遍的スキルを有する中堅、ベテラン技術者が技術者として成果を出すという枠組みを考えなくてはいけないのです。

 

 

中堅技術者が最前線で踏ん張るという選択肢を持たせることが、

企業の技術力向上につながるからです。

 

 

年齢を重ねた技術者がスキルアッププランを考えるのは言うほど簡単ではありません。

 

 

経験が時に足かせとなり、

また頭と身体の体力が低下しつつある技術者がいきなり普遍的スキル向上に向けて自己鍛錬に取り組むのは、

大変な労力です。

 

 

 

企業はこのような状況に対して真摯に向き合い、

一日でも早く年齢に関わらず技術者に普遍的スキルを身につけさせ、

様々な選択肢を自ら用意できるようスキルアップを支援することが求められるでしょう。

 

 

 

当社で取り上げるのは主として若手技術者向けの育成に関する話になります。

 

 

当然、若手技術者が即戦力になることが最重要で、

それに関する情報を提供し続ける方針に変わりはありません。

 

 

しかし若年層の急激な減少に向き合わなければならない今、

若手だけに限らず年齢をある程度重ねた技術者の方々ご自身にも該当する内容があるのではないか、

という観点でご覧いただき、中堅以上の技術者の方々も新たなスキルアップの道を見出していただければと思います。

 

 

 

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

令和六年 元旦

 

FRP Consultant 株式会社

代表取締役社長

吉田 州一郎

技術戦略支援事業

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