大学生のレポート 拝読

大学生のレポート

 

 

昨年、非常勤講師をつとめた福井大学の学生のレポートを読んでいます。


講義でお話したのは、就職や進学の岐路に立つ、学部3、4年生相手だったこともあり、

 

「学生と社会人の違いは何か」

 

ということについてでした。

 

私の講義は延々とこちらから話すのでは無く、学生にどんどん発言してもらいました。

 

そのようにして集中力を維持してもらったおかげもあってか、
提出してもらったレポートは全体的によく書けている印象です。


自分自身への課題として引き付けてくれている学生の方々も結構いて、


「自分は日々楽しいが、講義を聴いてこういうこともやってみたい」


「自分はこういう経験をしてこう考えたのだが、講義で学んだことを活かして今後はこうやってみたい」

 

という提案型のものが結構ありました。

 


積極性を持った学生の方のレポートは読んでいて本当に楽しいです。

 

 

そして一番よかったのが、

 

「講義での話は全て正しいとは思わない」

 

という、自分の意見を述べてくれているレポートがあったということです。

 

これはとても重要なことです。

 

もちろん、単に反対するというだけでは中身が無いものになってしまいます。

 

私の講義内容に疑問を呈してくれた学生の方の良かったのは、


「自分ならこう考える。なぜならばこうだからだ。」


というのが簡略化されているものであるといってもきちんと書かれていたことです。

 


 

今後、技術者、研究者としてのスキルを歩むにあたって、


「周りの方が言っていることは一理あるな」


と受け入れた上で、


「では、自分ならどう考えるか」


というように考えるのは必須の思考回路といえます。

 


学生について色々とマスコミでは書かれているようですが、実際に接した学生の印象として、やはり若い方の柔軟性とモチベーションの高さは素晴らしいものがありました。

 

今後も大学生と議論することで、彼ら、彼女らの力を引き出すために必要な学生の準備というものはどのようなものがあるのか、ということについて私もその答えを探求し続けたいと思います。


 

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