若手技術者がどうしても 言うとおりに動かない 時は

若手技術者の主張

 

何かを指示した時に、若手技術者がどうしても いう事をきかない 時が無いでしょうか。

 


指示に対して動かずに、自分はこうやるんだ、という主張をひたすら続けるイメージです。

 


このような主張を繰り広げるのは、

 

– 入社直後の1年目の若手技術者

 

もしくは


– 5年目程度の中堅に差し掛かった若手技術者

 

であることが多いです。

 

 

 

どちらに近いキャリアの若手技術者が、主張をしているのかによって対応は変わります。

 

 

 

まず、入社1年目程度の若手技術者の場合です。

 

 

結論から言うと、

 

何度も粘り強く説明して、若手技術者の意向ではなく、基本的には技術者指導者層の方の考えるように仕事を進めてもらってください。

 

 


いきなり上から押さえつけてしまうと反発をするので、粘り強く説明するという事が重要です。

 


1年目の若手技術者は、実戦経験がない一方で学生の時の経験ベースで話していることが多く、この要求を受け入れてしまってはその後の組織でのチームプレーが難しくなってしまいます。

 

 


指示の通りに動くということも組織人としては重要な能力であるため、この能力を養うためにも説明をして頭で理解してもらい、技術者指導者層の言うとおりに動かすという事が必要です。

 

 

 

 

ところが、5年目程度の中堅に差し掛かった若手技術者が主張した場合は上記とは異なった対応が必要となります。

 


この時の対応としては、


ひとまず若手技術者の言い分を聴き、技術者指導者層の方から見て50点に達していたらその仕事を任せてください。

 

 

ある程度の実戦を積んできているという前提ですが、5年程度やっているとそれなりに仕事の感覚はついています。

 


百戦錬磨の技術者指導者層の方々から見ると、5年目はまだまだ未熟に映るかもしれませんが、この程度から徐々に仕事を任せて自主的に動くよう仕向けていくことが大切です。

 

 

そして基本的なコンセプトとしては、若手技術者のやりたいようにやらせる、ということ。

 


少し遠回りに感じることがあるかもしれませんが、50点程度の状態にあるのであれば是非若手技術者のやりたいようにやらせてあげてください。

 


仕事を任せてもらう事は、若手技術者にとって最高の評価となります。

 


明らかに違う、間違っている、その後の問題につながる、という所があるのでしたら、それについてはきちんと説明したうえで修正してあげてください。

 


加えて50点程度という事は何らかの問題が起こる恐れもあります。


その問題に備えたリスクヘッジを可能な範囲で進めておくことも重要です。

 

 

もちろん緊急事態でこの場はやりきるしかない、ということになれば最後は5年目以上であっても力づくでもやらせるしかないことは付け加えておきます。

 


これは、業務上やむ得ないところもあるかと思います。

 

 

 

それでも可能な限り上記のような、


若手技術者のキャリアやスキルに合わせて仕事を任せる


という事により若手技術者の自主性と実行力を養ってください。

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