若手技術者の指導をスムースにするためには
公開日: 2015年3月11日 | 最終更新日: 2015年3月10日
タグ: 技術者の上司とは
若手技術者を指導していると、様々な場面で、
「何で彼、彼女は私の助言を聴いてくれないんだろう」
と思う事は無いでしょうか。
口では、
「はい、わかりました」
と言っているのですが、心の奥底では、
「別にこの人の言う事をきく必要はない」
と思っていることは技術者指導者層の方々が思うよりも多いというのが実情です。
もちろん、技術者指導者層の方々が見本となるふるまいをして、
「まず、我が身を持って指導の正しさを証明する」
という姿勢が重要なのは言うまでもありませんが、
技術者と言ってもやはり一人の人間。
人としての交流無くして指導を聴きいれる素直さを若手技術者たちに持たせることが難しいケースも多々あります。
ではどうしたらいいのでしょうか。
その一つに、昔からサラリーマンの鉄則として行われてきた、
「おごる」
という行為があります。
大きなものでなくてもいいのです。
一緒に出張に行ったときにコーヒー代を出してあげる、
という程度で構わないのです。
2人でたまには飲みに行って、おごるということまでできればベストです。
「おごってやっているんだから、少しは素直になれよ」
というふうに言うのはもちろん、心の片隅で考えるようではだめです。
人というのは他人の内心を良く見ています。
色々な意味で下心(今回でいうと、おごってあげるから素直になっていう事をきけ、という期待)が見えてしまうと、せっかくの投資も意味がありません。
「いつもお疲れさん。最近どうなの?」
といってコーヒーを飲みながら、またはお酒を飲みながら少し話を聴いてあげればいいのです。
そして夕食においては22時までに、
「じゃぁ、お疲れ様!」
といって上司である技術者指導者層の方はその場から去る引きの良さも見せてください。
もし若手技術者が自分の言う事をきいてくれない、と悩むことがあるようでしたら、見返りを期待することなく不定期でいいのでこのようなことを少しずつ続けてください。
徐々に上司に対する態度が変わってくるに違いありません。
この取り組みは次の世代に受け継がれていき、社内全体の雰囲気改善にもつながっていきます。
無理のない範囲で是非実践してみてください。
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