若手技術者が時間感覚をみにつけていない

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技術者によくみられる性格として、
全体の時間軸を見失うというものがあります。

 

 

目の前の仕事に夢中になり、
その仕事のアウトプットに対する時間軸の情報が抜けてしまうのです。

このような時間感覚は経験を積み重ねることで改善されていきますが、
特に早い段階で時間感覚をみにつけさせる優れた題材として挙げられるのが、

 

 

会議、打ち合わせ、ミーティング

 

 

の取り組み方です。

 

 

 

※本コラムに関連する当社事業:技術者育成コンサルティング

 

 

 

 

 

会議や打ち合わせの運用が苦手な技術者

 

色々な企業の状況を見ていますが、
実は会議や打ち合わせの進め方に難点があることが非常に多いです。

 

 

 

その典型例が、

 

「議題の事前共有と時間配分に関する情報共有がなされていない」

 

ということです。

 

 

 

議題は、

 

 

「何人かの人間が集まって何を話すのか」

 

 

ということを明確化させるものであり、言ってしまえば

 

 

 

「会議、打ち合わせ、ミーティングの目的を明確化させるもの」

 

 

と同等といえます。

 

 

 

そして何より、

 

 

「それぞれの議題に対し、どのくらいの時間をかけて良いのか」

 

 

ということを意識することは、
時間感覚をみにつけさせるために極めて重要な内容といえます。

 

 

 

 

若手技術者に時間感覚を身につけさせる施策

 

時間感覚という緊張感をもって議題に対して一つひとつ取り組むことは、
結果的に時間感覚をみにつけさせるための最短の方法となります。

 

 

 

そしてこのタイムキーパーを若手技術者にやらせることでさらにその感覚が研ぎ澄まされていくでしょう。

 

 

それぞれの議題の時間をオーバーした際、
時間が過ぎた旨を出席者に周知し、
その議題をきちんとクローズさせる。

 

 

 

そして、時間が押した場合、どのようにしてその場をコントロールしていくのか。

 

 

上記のような経験を若いうちに積み重ねることが、
その後の飛躍に直結することとなります。

 

 

 

 

本コラムに関連する一般的な人材育成と技術者育成の違い

 

技術者の行う打ち合わせは技術専門用語や各種データなど、

話の内容に専門的な話が含まれることも多いと思います。

 

 

当然、これらの内容をわかりやすく伝え、

それをベースに議論することは重要ですが、

時間が限られるのはみな同じです。

 

 

本コラムに関連する内容として、

一般的な人材育成で議論になるであろう抽象的な内容だけでなく、

技術者育成では数値羅列データを散布図などを使って情報密度を圧縮する、

数値データの同等性を統計学の検定を使って定量的に行う、

といった技術者が理解すべき情報共有方法を指導したうえで、

これらの導入による打ち合わせや会議時間の短縮効果があるか否かなどを、

リーダーや管理職と議論をするといった対応をOJTで行うことも可能です。

 

 

 

 

 

まとめ

 

技術者にとって時間感覚は大変重要です。

 

特に納期が明確な開発業務では必須でしょう。

 

 

若手技術者は早い段階からタイムキープ等の役割を通じ、

その重要性を理解することが肝要です。

 

 

日々の時間を使う業務だからこそ、
是非時間を強く意識した話をするよう心掛けてください。

 

 

 

 

 

最後に

 

当社では上述した内容を含む、
主として研究開発を行う技術者向けの技術者育成コンサルティングを提供しています。

 

技術チームの打ち合わせ運用方法に関する支援などについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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